コーレス骨折とは、手首の橈骨（とうこつ）という骨が手の付け根近くで折れることを指します。特に、転倒して手をついた際に発生しやすく、高齢者や骨粗鬆症の人に多く見られます。この骨折は、手首が後方に折れ曲がる形で生じるのが特徴です。これにより、手首や前腕に痛みや腫れが現れることが一般的で、手首の変形も見られる場合があります。コーレス骨折は、放置すると手首の機能障害を引き起こす可能性があるため、早期の診断と整復と安静が重要です。

コーレス骨折の主な原因は、転倒して手をついた際の衝撃です。手首を伸ばした状態で転倒すると、手首に大きな力が加わり、橈骨が折れることがあります。高齢者や骨粗鬆症の患者は、骨が脆弱になっているため、比較的小さな衝撃でも骨折しやすくなります。また、スポーツや交通事故などによる強い衝撃も、コーレス骨折を引き起こす原因となります。これらの原因が複合的に作用することも多く、特に注意が必要です。

コーレス骨折の主な症状は、手首の強い痛みと腫れです。手首が動かしにくくなり、手首の形が通常とは異なって見える変形が起こることもあります。痛みが続く場合や手首に明らかな変形が見られる場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。診断は、超音波検査(エコー)などで行われ、骨の状態を詳しく確認します。名古屋市緑区・小島接骨院では提携させていただいている、整形外科への紹介も行なっております。

柔道整復師は、コーレス骨折の治療において重要な役割を果たします。まず、柔道整復師は徒手整復により骨を元の位置に戻す整復を行います。整復が成功すると、骨が正しい位置に戻り、痛みが和らぎます。その後、手首を固定するためにギプス等が使用されます。これにより、骨がしっかりと治るまで動かさないようにします。

治療後には、リハビリテーションを行い、手首の可動域を取り戻すための運動や手技療法を行います。

コーレス骨折の治療後、手首の機能を回復させるためには、日常生活でのセルフケアが重要です。まず、手首を無理に動かさないようにし、安静を保つことが大切です。また、医師の指導に従い、徐々に手首のリハビリを行いましょう。具体的には、手首の可動域を広げるための軽い運動やストレッチが効果的です。さらに、日常生活で重い物を持たない、転倒を防ぐために注意するなど、手首に負担をかけないよう心がけることが重要です。

名古屋市緑区・小島接骨院では日常の過ごし方、日常での運動の指導も行っております。

Q：コーレス骨折を放置するとどうなりますか？

A：適切に治療しないと、骨が正しくくっつかず、手首に変形が残ったり、慢性的な痛みや神経障害が出ることがあります。変形を残してしまうと運動機能にも支障がでてしまうので、明らかに手首の形が変形している場合や痛みが強い場合は、すぐに名古屋市緑区・小島接骨院にご相談ください。