肩鎖関節とは、肩甲骨と鎖骨をつなぐ関節の事です。ここを3つ靭帯がつないでおり、この靭帯が断裂する事により脱臼します。鎖骨の脱臼の中で最も多く、特に15〜30才の男性に好発し、上方へ脱臼する可能性が高いです。

肩鎖関節脱臼の原因は主に、外部から強い衝撃が肩に加わることです。スポーツ活動では、ラグビーやサッカーのようなコンタクトスポーツでよく発生します。また、自転車やバイクの転倒、階段での転倒もよく見られる原因です。これらの事故や衝突により肩鎖関節に強い負荷がかかり、関節が脱臼してしまいます。

転倒や転落により肩へ直接的な外力が加わった場合、完全断裂を起こす可能性があります。手や肘を衝くなどの外力により発生した場合、不全脱臼となり1つの靭帯のみ断裂します。

肩鎖関節脱臼の症状

　肩の外側や鎖骨周辺の痛み、鎖骨の突出、腕を上げる動作に制限がでるなどといった症状が診られます。また、突出した鎖骨を上から押すとがり、離すと戻るといった症状も特徴です。

　柔道整復師は、肩鎖関節脱臼の治療において重要な役割を果たします。脱臼が起こっている場合、まず解剖学的な位置に戻す必要があります。肩鎖関節脱臼は靭帯が断裂したことにより脱臼がおこるため、整復(解剖学的な位置に戻す動作)を行います。

この整復が出来ていないと痛みの慢性化、変形などが残る原因になります。整復後、固定を行います。固定することで患部が安静になり、靭帯の修復を促進します。その後、可動域を戻すために固定除去後からリハビリを開始します。
名古屋市緑区小島接骨院は、怪我の治療を得意としています。上記に記載させている症状でお困りな方、リハビリだけでも受けたいという方は一度ご相談下さい。

Q&A

Q. 肩鎖関節脱臼の際、治療を受けずに放置するとどうなりますか？
A. 放置すると、肩の不安定感が続いたり、慢性的な痛みが残ることがあります。また、関節の変形や動きの制限が起こる可能性もあるため、適切な治療を受けることが重要です。

Q. 肩鎖関節脱臼は再発しやすいですか？
A. 肩鎖関節脱臼は、正しい治療を受けないと再発する可能性があります。特にスポーツや身体を多く使う仕事をしている方は、関節に再び負荷がかかることがあるため、リハビリをしっかり行うことが重要です。